拍子感の練習は意外と簡単?ピアノ演奏で意識する事と大切さについても
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あなたは、拍子というと、どんなことを思い浮かべますか?

ピアノや楽器などの経験があるかたは、指揮者とか、2拍子3拍子、4拍子とか、思い浮かべておられるでしょうか?

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拍子はとても身近

拍子について身近なのは、「手拍子」かもしれません。

ある音楽会で、英語圏の方が、手拍子を聴衆に求めた時、演奏していた外国人は、裏拍、日本人の聴衆は表はくを叩いていて
噛み合わないことがありました。

因みに、曲は「カントリーロード」です。また、リズムはあなたの話す言語と切っても切れないものです。

日本語、中国語、様々な言語には、それぞれ固有のリズムがあります。

例として挙げると、手拍子に関して、日本人は表拍、英語圏の人は裏拍で叩きます

このように、拍子感は、民族、言語などで、異なりその事を、把握した演奏でないと、その音楽に乗りきって演奏できませんし、
聞いていても違和感が残ります。

 

拍子感の大切さ

ピアノの生徒さんにも、音を一つもミスしていないのに、一応、楽譜通りに表情もつけているのに、今一つ冴えが、ないような
演奏になっているケースも多々あり、それは、拍子の基本の拍を感じて演奏できていないことに起因していることが挙げられます。

そして、それが素晴らしい演奏との、差になってしまうこともあり、拍子感が、音楽の基本でありながら、最も重要なことのひとつであることを、十分に意識する必要があります。

この、拍子感を、感じられないと、リタルランドは、不自然になるし、ルパートは気持ち悪く船酔いしたようになるし、アクセントも、スタッカートも、無表情に聞こえてしまいます。

初歩の段階の子供が弾く単純な曲でも、「例えばバイエルの初歩」この拍子感を感じて弾くだけで、素敵な旋律やリズムが生まれ、
生き生きとした曲になります。

4分音符が、4つ並んでいるだけでも、1、2、3、4 と唱えるだけでなく、拍子感をもって、唱えることで、そこに、抑揚を生み出し、素敵な音楽として表現されるのです。

たった8小節の単旋律であっても楽譜にある記号をみて、そこに、拍子感を感じた音楽を読み取り、いかに美しく表現するかが、大切なのです。

楽譜通り音を鳴らしただけでは音楽にはなりません。

自分の欲しい音、自分の欲しいノリ、自分の欲しい雰囲気、それらは、楽譜から多くのことを読み取れるからこそ生まれてくる欲求です。

そこに、音楽をする楽しさ、面白さ、醍醐味があるのです♪♪♪

子供たちに、拍子感を培わせることで、楽譜から読み取る自分なりの欲しい音楽を表現する楽しさを味わえるように、初期のうちから経験させることができます。

 

拍子とは?

🎼  では、拍子とは、なにかについて説明しますね🎵 🎼

この「拍」は、英語では「ビート」で、打つという意味もありますが、時間の流れの中における、2点間の時間の長さ、ともいえます。

一定数のビートの繰り返しが、生み出す音楽的な時間を「拍子」といいます。

時間の流れ→ ○─○ ○────○

これが、最小単位となり、この「拍」を、規則正しく強弱をつけて繰り返すと、流れが生まれます。

これが、「拍子」と呼ばれます。

2拍子
●─○─●─○─●─○─●

3拍子
●─○─○─●─○─○─●─○─○

「拍子」の強弱や繋がりを、まとまったグループとして意識できた瞬間、人間の中には、リズムが生まれます。

一定数のビートの繰り返しが生み出す音楽的な時間を「拍子」とよびます。

そして、「拍子」は、分数でも、表されます。

4                         4       →1小節にいくつか ?   個数
ー      とは、      ー

4                         4       →4 分音符の4。音符の名前。                      →→→  1小節に、4分音符が、4つ入るという意味です。

4分の2拍子は、4分音符を単位とするビートが、2個ずつ繰り返され、8分の3拍子は、8分音符を単位とするビートが3個ずつ繰り返されます。

1ビート目を「表拍  ダウンビート」次のビートを「裏拍   アップビート」といいます。

2拍子   1小説にビートが2個
「表拍☆裏拍」の繰り返しによる強い拍子。行進曲に多い。

3拍子   1 小節に、ビートが3個ワルツのリズムとして、有名な3拍子

「表拍☆裏拍」の繰り返しによる舞踏性の高い拍子。

4 拍子  1 小節に、 ビートが4個わかりやすい基本的な拍子代表的な4 分の4分拍子は、クラシックから、ポピュラーまで、

 

幅広く使われています。

 

拍子」について少し理解は深まりましたか?

 

拍子感を体で感じよう

ピアノ演奏では常に拍子を意識をすると言っても、ピアノは演奏中にたくさんの音を一人で扱うのですが、「この音は強拍だから強く、この音は弱く、これは中くらいで・・・」などと考えていたら演奏できませんね。

では、どのようにしたら良いのでしょうか ?

答えは「拍子を体で感じられる」ようにするのです。
つまり、特別な意識をしなくても、拍子の拍感を持って常にピアノを弾けるようになることが重要です。

それほど特別に難しいことではありません。通常は以下の2つの点が重要です。

1. 慣れている曲や簡単な曲を、拍子を十分に意識して弾いてみましょう

特にこれまで拍をあまり感じないで平坦に弾くクセがついてしまっている方は、
少し大げさなくらいに拍を意識して弾きます。
その後で洗練させていくようにしてもいいでしょう。

私は小さな子供や、初歩の子供には、体操や簡単なダンスの足取りなど、
体で拍子感を体験するようにしています。

2、 たくさんの音楽を聴きましょう

何といってもこれが重要です。
リズム感の素晴らしい音楽をたくさん聴くことによって、体に(脳に)感覚を入れてしまうことが、ピアノ演奏に活きてくるでしょう。
もちろんピアノ曲だけではなく、オーケストラ曲や室内楽なども積極的に聴くといいと思います。

どちらもすぐにでもできることですから、拍子に対する意識がこれまであまり高くなかった方は、少し意識できます。

そして色んな曲を聞きながら、2、3、4、6拍子と指揮をしてもらっています。

指揮者に成りきるのはなかなか、気分のいいもののようで、喜んでやってくれます。

音楽は、ある一定の区切りによって繰り返されます。

2拍子,3拍子,4拍子、8分の6拍子などなど。

その区切りによって、音楽の流れが生まれます。

聴く人にも心地よいスムーズな流れがとてもその音楽を生かすと思います。

拍子を考えた演奏とはどのようなものでしょうか。

どんな拍子でも1拍目は重みを感じる拍です。

指揮が指揮棒を下へとおろすイメージを思い出してみてください。

裏拍になる2拍目は必ず一拍目よりも軽くなります。

一方、小節の最後の拍はその小節で最も軽い拍です。

この最後の拍、つまり3拍子なら3拍目、4拍子なら4拍目は、重みのある1拍目へのつなぎになる役目もあります。

よりスムーズな流れを感じて欲しいところです。

拍子感を持った演奏を心がけるには、上で書いたような拍の「基本」を知った上で、心の中で拍を刻むことになります。

その「心の中での刻み」が自然と養われていくように、ピアノを弾く前に、拍子を言いながら、手でリズムを叩く練習をすると良いと思います。

心の中に一定の拍の流れと「拍子感」を持ち、その上に表現していくことがよい演奏の一歩だと思います。

曲の演奏をする時にこの「拍子感」を持って弾くには、特に伴奏に当たるパートや、ベースラインの音などの一拍目の意識を持つと良いと思います。

やはり、経験とともに「感」をセンスよく高め、だらだらとした演奏でも、区切りすぎる演奏でもなく、表現したいものがより生きる演奏になると良いですね!

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

拍子感は私たちの日常生活すべてにおいて感じている感覚です。

ピアノを弾く前の幼くて小さな子供たちに、言葉や、体感でリズム感を培いつつ、ピアノのレッスンで、それを洗練させていくことは、誰にでもできるけれど、素敵な音楽には欠かせない重要な要素です。

ぜひ、ご家庭で、毎日の生活の中で、この記事の内容をご活用くださいね。

 

 

 

 

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